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臨床検査科

概要

臨床検査科では、病気の診断や治療の指針となる様々な検査データを提供することを業務としています。臨床検査には多数の種類がありますが、主治医がそれぞれの患者さんに必要と思われる検査を問診・触診・診察の結果から的確に判断し、検査を依頼します。検査結果はその他の検査結果(レントゲンや内視鏡検査など)と総合的に判断され、治療方針が決定され治療経過の状態を把握するのにも重要な役割を果たしています。

また、当院検査科では、土日、祝日、夜間の検査を提供可能にするために、24時間365日オンコール体制で緊急検査にあたっています。

感染指定病院として2021年以降、新型コロナウイルス及びインフルエンザを同時検出可能なRT-PCR検査を現在も継続して実施しています。

院内検査は基より、保健所からの検査依頼にも協力し、迅速に検査結果を報告しています。

臨床検査技師は患者さんと接する機会が少ない業務ですが、最新の検査技術を学び、地域の方々により良い医療を提供できるようにスタッフ一同努力していきたいと思います。

業務内容

臨床検査は『検体検査』と『生理機能検査』の二つに大別されます。


検体検査
<一般検査>
一般検査

「尿の定性検査(試験紙法)」
尿中の蛋白や糖などの有無を確認します。

腎尿路系(腎~膀胱、尿道)の状態を検査する尿検査をはじめ、体腔液(胸水、腹水、脳脊髄液、肺胞洗浄液、関節液)や糞便の検査を行っています。鼻腔、咽頭、便などからウイルスや細菌による感染症を知るための迅速検査なども行っています。

一般的に行われる尿検査と便潜血検査は、検体の採り方がとても大事になってきます。下記説明をぜひご覧ください。

<生化学検査>
生化学検査

メインの生化学自動分析機です。
約40種類の項目を10分程度で測定します。

生化学検査

糖尿病の検査を支える仲間です。

血清中に含まれる肝機能・脂質・電解質などの項目を検査し、病気の診断や治療に役立てています。

専門外来では、現在の病気の状態が分かように検査結果を診察前に報告しています。

様々な健診も行っておりその中には市内の小児習慣病の検診も行っています。

当院で行っている検査について簡単な説明と基準値を貼付しています。

検査説明:血液検査説明書.pdf

基準値:基準値.pdf (2021/12)

基準値から外れていても直ぐに病気?!ではありません。受診時の参考にお願いします。

<免疫検査>

甲状腺機能検査、肝炎ウイルス検査、腫瘍マーカーなどを行っています。

健診では、オプション検査で検査する事も可能です。

オプション検査の内容は、オプション検査説明.pdf
(健康管理科で受付しています)

<血液検査>
血液検査

ABO型、Rh型の血液型の検査です。

貧血などを調べる血球算定検査をはじめ、凝固・線溶検査や顕微鏡による血液像や骨髄液検査も行っています。また、中学生の貧血の検診なども行っています。

血液型については、自費で検査することが出来ます。ご希望の場合は、スタッフまたは診察時にお声がけ下さい。

<輸血検査>
輸血検査

輸血の際に患者さんと血液製剤が適合しているかを検査し、安全に輸血ができるようにしています。また、血液製剤の発注・保管・出庫の管理も検査室で行っています。

<細菌検査>
細菌検査
細菌検査

PCR

感染症にかかっている患者さんの喀痰・尿・便・血液などから原因となる微生物(病原菌)を探し、顕微鏡で病原菌を推定し培養検査をしています。コロニー.pdf

また、その菌に対しての薬剤(抗生物質)の有効性を確認する検査や、血清による補助検査も行っています。奥州地区感染管理ネットワークにも積極的に参加し、参加施設の訪問ラウンドや耐性菌、抗菌薬使用状況など情報共有しながら地域や当院院内感染対策のレベルアップを目指しています。

2021年5月より、新型コロナウイルスRT-PCR検査を導入し、時間外も含め迅速に検査結果報告し院内や奥州地区の感染拡大防止に貢献しています。

<病理検査>
病理検査

いろいろな方法で採取した体の組織や細胞を顕微鏡で形態学的に調べ、病気の診断や治療に役立てています。

  • 病理組織検査・・・手術や内視鏡により摘出された組織材料を調べる検査です。画像検査などで病変があった部分の細胞が良性なのか悪性(癌)なのか、癌だった場合はどのような種類の癌であるか、などがわかります。組織診画像.pdf
  • 細胞診検査・・・人体から採取された材料(尿、喀痰、胸水、腹水など)や、しこりなどの病変部の細胞を採取し、癌細胞か否かを調べる検査です。細胞診画像.pdf

当院では、細胞検査士の資格を持つ検査技師1名が標本の作成や細胞診のスクリーニングを行っています。また、週に一度岩手医大の病理医の先生に来院していただいて診断を行っています。

生理機能検査
生理機能検査

超音波エコー装置

心電図や超音波検査など、医療機器を用いて患者様の身体を直接調べる検査を生理機能検査と言います。

当院で実施している検査は次の項目で、臨床検査技師が担当しています。

スタッフ数

臨床検査科長 医師
臨床検査技師
8名

2023年4月現在

資格取得実績

  • 細胞検査士 1名
  • 超音波検査士 2名
  • 二級臨床検査士 2名
  • 緊急臨床検査士 1名
  • JHRS認定心電図専門士 2名
  • 認定心電検査技師 1名
  • 認定救急検査技師 1名

2023年8月現在

精度管理

質の高い検査データを迅速に提供するために、毎日の内部精度管理の実施はもちろん、全国レベルで実施されている「日本医師会」「日本臨床検査技師会」や各メーカのサーベイなどの外部精度管理に毎年積極的に参加し、正確な検査データの提供に努めています。

当院での勤務を希望される同職種の方へのメッセージ

私たち臨床検査技師は、市民の健康を支える面倒見のいい病院という理念に沿った医療を行えるよう個々の役割を認識し、信頼される医療人となれるよう日々努力しています。

少ない人員ではありますが、それぞれの専門性に励みつつ分野を超えて協力して仕事に取り組んでいます。また、24Hオンコール体制を行っていますがWLB(ワークライフバランス)を取入れ、心身の健康面も十分考慮しております。

何かご質問があればお気軽に臨床検査科 村上までお問合せください:mizusawa-labo@mizhsp-iwate.jp

更新日 2023年8月