リハビリテーション技術科
概要

当院医師の指示のもと、ケガや病気をされた入院患者様や外来患者様に対し、リハビリテーション専門職である理学療法士が中心となって日常生活復帰に向けた身体の動きや細かな機能の回復のお手伝いをさせていただきます。
リハビリテーション室での歩行練習や筋力強化運動、手術後や病気発症後に動かしにくくなった全身のコンディショニング、徒手マッサージ・電気・温熱療法を使った痛みや筋緊張の緩和、実際の日常生活を想定した動作の練習など多岐に渡ります。
処置の例

- 【入院リハビリの例】
変形性膝関節症に対し片側膝人工関節置換術を行った場合 - 術後2~3日後……ベッド上リハビリ開始(痛みの状況に合わせて軽い筋力強化や関節運動から)
- 5日目~約1週後……リハビリテーション室の平行棒歩行練習が追加されます。
- 2週~3週後……松葉杖やシルバーカー、4点歩行器、T字杖などから歩行補助具を選定し、歩行練習を進めます。動きのレベルに合わせ、退院後に自宅で活用できる補助具を検討します。これらは介護保険を活用しレンタルすることもできます。また、この頃から退院調整が始まり、介護保険活用の有無や住宅環境整備などのアドバイスも致します。
- 4週以降……補助具を使って安全に歩行可能となれば退院の目安です。退院前に階段昇降練習や布団からの立ち上がり練習など、生活に沿った練習も随時行います。
- 【外来リハビリの例】
肩関節周囲炎の診断の場合 - 週に1回か2回ほど、肩関節周囲の筋マッサージやストレッチ中心に実施します。主治医の指示と療法士の評価、ご本人の生活に応じ一定期間継続され、その後改善となれば終了となります。
患者様へ
同じケガや病気でも、退院され日常生活を送るまでの過程は十人十色です。患者さん1人1人の動きやリハビリの希望、目標レベルや進み具合、元の生活の状況など、色々な背景を考慮したメニューを考案します。ただ膝を曲げられるようにする、ただ筋力をつける、ただ歩けるようになるというためだけのリハビリテーションではなく、それらに加え、自宅の環境に合わせた動作方法の提案、復職についての見通し、歩行補助具の提案、退院後の生活のアドバイス、今後利用するリハビリ事業所への情報提供など、様々な側面からサポートします。
『動作の専門家』として、安全で穏やか、かつご本人とご家族にとって生きがいを感じられる日常生活への復帰に向けて、皆様に寄り添ったリハビリテーションの提供を目指しています。
ご相談がありましたらお気軽にリハビリテーション室へお越しください。
スタッフ数
- 医師
- 1名
- 理学療法士
- 4名
- マッサージ師
- 1名
- リハビリ助手
- 1名