麻酔科

医師紹介

佐藤 公淑(さとう きみよし)

役職
麻酔科長
主な資格等
麻酔標榜医

概要

平成27年度水沢病院では767件の手術が行われ、この内の4分の3に当たる572件が全身麻酔下の手術でした。代表的な手術の対象となる疾患としては、外科の鼠経ヘルニア(成人)や胆石、整形外科の脊椎管狭窄症や大腿骨頸部骨折、泌尿器科の前立腺肥大症や膀胱腫瘍などがあります。これらの疾患からもお分かりいただけるように、当院で手術を受ける患者様の多くは60歳以上の高齢の方で高血圧や糖尿病といった持病をお持ちであったり、時には脳梗塞や心筋梗塞の既往があることもあります。麻酔科医の主な業務は、このような手術中の患者様の安全を確保し、手術中から手術後にかけて痛みを除去することにあります。

手術前日説明

少し詳しく説明しますと麻酔科としての仕事の始まりは、手術前の検査結果を見たり、実際に患者様からお話を聞いたり診察をすることで手術前の患者様の状態の把握に努めます(写真A)。こうすることで手術中に起こりうる合併症を減らしたり程度を軽くすることができます。また麻酔についての説明も行いますので患者様の過剰な心配も和らげることができます。

入眠

患者様が手術室に到着された後、心電図や血圧計をつけて麻酔をかける準備をします。全身麻酔の場合、点滴の所から静脈麻酔薬が入って入眠していただきます(写真B)。

手術の様子

手術の間は気道を通して麻酔のガスが常時流れますので手術が終わるまで目覚めることはありません。麻酔科医はこの間、血圧や呼吸の監視を行い(写真C)、血圧が上がれば降圧薬を使用するなど必要に応じて治療薬の投与を行い、点滴の量が適切になるよう調節します。また手術後の痛みが軽くて済むように手術中から痛み止めの投与を行います。お腹や下肢の手術で手術後の痛みが強い場合には背骨の近くに痛み止めの管を入れる硬膜外麻酔という方法も併用しています。

リカバリ

手術が終わって麻酔のガスを止めると比較的短時間で麻酔から覚めていただけます。その後、手術室の入り口にある回復室に移動していただきます。中には麻酔から覚めるか心配だとおっしゃる患者様もいらっしゃいますが、麻酔薬の進歩もあり、現在では手術終了から平均約15分で回復室での会話が可能です(写真D)。回復室でしばらく血圧や呼吸の観察を行い、病棟への帰室となります。この時に痛みがないと言っていただけると担当者も一安心です。